アセットアロケーションを考えてみる

アセットアロケーションを上手に設定することで投資のリターンとリスクをコントロールできるそうです。インデックス投資を始めるにあたり、資産分散について考えてみました。
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アセットアロケーションを考えてみる

資産運用の収益は、資産を「どこに」「どれくらいの割合で」分散するかによって決まってくるそうです。

インデックス投資では、個別銘柄の株を購入して値上がり益を狙うのと違って、日々値動きのある金融商品に投資しながらそれぞれの値動きによるリスクを最小限にしていくという考え方が重要です。

つまり、どれを買ったら値上がりするか?という発想ではなく、どうやって組み合わせたら目標リターンに対してリスクを最低限にできるかと考えることです。

こういった考え方に基づき導き出した自分なりの資産分散をアセットアロケーションといいます。

ちょうど今はお正月休み。
本格的に投資信託による資産運用を始めるに当たって、これからどういった資産配分で行くのかをアレコレ調べつつ考えてみました♪

アセットアロケーションとは?

詳細を説明しようと思うと記事がもの凄くたくさんいなるので、アセットアロケーションについての基本は様々なブログでも奨められている「内藤忍の資産設計塾(実践編)」を参考に勉強してください(笑)

ざっくり簡単に説明するとこんな感じです。

  • 資産クラスを、国内株式・国内債券・海外株式・海外債券などに分類する
  • それぞれの商品群について、過去実績より期待できるリターンとそれに対するリスク(標準偏差)を求める
  • 自分が許容できるリスク割合を決める
  • 上記数値を元に各資産の組み合わせを変えて、許容リスク内で「期待リターン÷リスク(=シャープレシオ)」が最も大きくなる組み合わせを見つける。

基本的には、こんな流れで資産の分散の仕方を考えていきます。

資産分散を考えてみよう

さて、早速資産分散について考えてみたいところですが、ここで問題となるのは「過去のデータ」です。

過去といっても、2,3年では意味が無くて統計的な信頼性を得るためには何十年クラスのデータが欲しいところです。しかし、個人で手に入れられるデータは限られています。

とはいえ、ネット上や書籍等で公開されているデータがいくつかあります。
みなさんそれぞれにアセットアロケーションを設定しているのでそれを参考に計算してみようと思ったのですが・・・

やっかいなことに、どのデータを利用するかによってかなり結果にばらつきが出るんです(T T)
これでは一体何を信じたらいいのか分かりません。。。

実際に計算してみた

一つ一つ電卓で計算していたら大変なことになっちゃうのですが、「タロットのポートフォリオ理論」さんというブログでエクセルで自動計算できるシートを配布してくれています。
(→効率的フロンティア計算シート

配布状態では、以前公開されていた企業年金連合会のデータが入っています。
まずは、その内容のまま計算してみましょう。

ちなみに前提条件ですが、僕は国内債券には投資するつもりが無い(金利が低すぎて投資対象としてはどうかと思う)ので、国内債券への投資は0%とします。

この条件でもっとも効率がよいと思われる組み合わせは以下の通り。

国内株式:38%
海外株式:18%
海外債券:44%

このときの期待リターンは、4.64%、リスクは10.14%、シャープレシオは0.4578となります。

さらにざっと計算結果を見ていくと傾向としては、こんな感じでしょうか?

  • 株式の比率を高めればリターンが増加
  • 債券(海外)の比率を高めてもそれほどリスクは下がらない
  • とはいえ、相関関係の問題で海外債券と国内株式の組み合わせが低リスク

続いて先ほど紹介した「内藤忍の資産設計塾(実践編)」に紹介されていたデータを元に考えてみます。

もっとも効率がよいと思われる組み合わせは以下の通り。

国内株式:31%
海外株式:32%
海外債券:37%

このときの期待リターンは、7.47%、リスクは13.14%、シャープレシオは0.5682となります。

さらにざっと計算結果を見ていくと傾向としては、こんな感じです。

  • 株式の比率を高めればリターンが増加
  • 債券(海外)の比率を高めていけばそれなりにリスクが低下

結局アセットアロケーションをどうしようか・・・?

さて、困りました(笑)
結局最後は、エイヤ!っていう世界観が必要なのでしょうか??

よくよく考えてみると計算結果の組み合わせは、リスクが11~13%程度に集中しています。
またリターンはおおむね7%前後。

結局の所、過去のデータに基づく推論の域を出ないことを考え合わせると細かい数字にこだわっても仕方ないことに気が付きます。

個人的には国内の株式市場には悲観的な予想を持っていることもあり、できれば国内株式の割合は少な目で行きたいところ。また、国内株式に対するリスクヘッジのためには海外債券を少し多めに・・・

という色づけを含めて、とりあえず以下のアセットアロケーションでスタートしてみようかと思います♪

国内株式:20%
海外株式:35%
海外債券:45%

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「アセットアロケーションを考えてみる」へのコメント一覧

メールを見たときも思ったのですが、
こっそりさんは「本質を捉える」のが早いですね。
私なんて、ここまでたどり着くのに1年以上かかったのに・・・^^;

データについては、そうなんです。
あくまでも過去のものですし、
データをどの期間でとるかによっても変わってくるので
あまり細かい数値は気にしてもしょうがないです。
(最近のデータに加重をかけて算出する方法もあるようですが・・)

けっきょく、こっそりさんが指摘しているように
大体の傾向がつかめたら、
自分なりの相場観も加味して、
納得できる、というか居心地の良いもので
やればいいんじゃないでしょうか。

それにしても、こっそりさんの配分、
けっこーアグレッシブですねー。

私も、いろいろ考えた結果、
今年は、こっそりさんと同じような配分で決まっていたので
ちょっとホッとしました。^^


さますのさん、こんにちは~
いえいえ、実は投資歴だけ言えば6年くらいあったりして、その間4年くらいが闇の時代だったので、やっとこさっとここういった考え方にたどり着いたところです(汗)

>けっこーアグレッシブですねー。

ですよね(笑)
でも、投資に振り分けてるほかに預金があったりするので、全体の割合から見たらそうでもなかったりします。

さますのさんと似てるとお聞きして僕もホッとしましたよw

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